真空管ラジオ 4球スーパーの製作

再生式では、ちょっと毎日聞くという雰囲気ではないので、スーパー式に改造することにしました。

低周波AMPは変更なしで、6U8もそのまま使用します。問題となるのはIF AMPとIFTです。トランジスタラジオのIFTはいっぱいあるのですが、真空管用は手持ちにありません。


真空管ラジオの特色は、ダイナミックレンジが高いということですので、ミキサーや低周波増幅は半導体に置き換えず、影響が少ないと思われるIF AMPやAGCは半導体で行うことにしました。


ジャンク箱を探してみたところ、ラジカセ基板が見つかり、455kHzのセラミックフィルターがついていますのでIFTの変わりにフィルターを使うことにしました。基板についていたICはBA4235と書かれています。早速WEBで調べたところデータシートも見つかりました。→ BA4235のデーターシート

このICのデータを見るとIFアンプと検波、AGCまでついています。また、チューニング用のLEDもつけられるようになっていますので、再生ボリュームを取っ払った穴にLEDをつけてみました。

真空管ラジオにICアンプは、ちょっと反則ですが、世の中で1台のラジオになりますので、特徴があってよいかな、というところです。



1.回路図は、こんな感じです

2.完成写真









右上の基板がラジカセから切り取ったIF ICと周辺回路です。電源はヒータ用6.3Vを整流、3端子レギュレータでDC5Vを作っています




3.使用感
感度、選択度ともバッチリです。今回は中波帯にしました。アンテナは1m程度のビニル線で遠い局も綺麗に聞こえます。FENをつけっぱなしにして楽しめそうです


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